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そして本日(2014年12月5日),PlayStation 4/Xbox One版の発売が,それぞれ2015年1月20日/1月内と明らかになったばかりだ(PC版は発売日未定)。
今回4Gamerでは,そのPlayStation 4版を実際にプレイする機会を得たので,現行機版と比べてどのような点が進化しているのかをお伝えしよう。なお,最新世代機版と現行機版では,基本的なゲームの要素には違いがないため,「こちら」の記事もあわせてお読みいただければと思う。
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「バイオハザード HDリマスター」公式サイト
最新世代機版と現行機版を比較したときの最大の違いは,やはり画面解像度だろう。前者はフルHD/1080p(1920×1080ドット),後者は720p(1280×720ドット)に対応している。ゲームの冒頭でクリスやジルらS.T.A.R.S.の面々が洋館に飛び込むシーンからして,背景の輪郭がクッキリと見えており,画面全体のコントラストが明確になっている。それもそのはず,背景の素材などは現行機版のそれを単に拡大したのではなく,映像の精細化にあたって新たに用意したとのことである。また,キャラクターも輪郭がかなりシャープになった印象を受けた。
今回,PS4版とPS3版のほぼ同じシーンでのスクリーンショットを並べて掲載してみたので,ぜひ見比べてみてほしい。なお,PS4版は本体のシェア機能(SHAREボタン)で撮影したもの,PS3版はHDMI出力の映像を専用機材で撮影したものとなる。
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さて,最新世代機版においてグラフィックスの強化が色濃く現れているのは,洋館を徘徊しているゾンビ達ではないかと思う。たとえば最初のゾンビとの遭遇シーンでは,剥がれ落ちた皮膚,むき出しになった歯,白く濁った瞳の質感がよりおぞましく描かれ,その一方で服に付着した血液はぼんやりと淡くにじんだように見える。ご存じのとおり,第1作「バイオハザード」はカメラ視点が固定されているため,彼らがアップで映し出される機会は限られているのだが,それでも要所で見られるゾンビの強烈な存在感がうまく恐怖を演出している。そのほかのクリーチャーについても同様で,とくにクリムゾン・ヘッドとゾンビとの違いが遠めからでも判別しやすい点は,ゲームの攻略にも少なからず影響するだろう。
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もう一つ,PS4版で印象的だったのはキャラクターの足下に落ちる影だ。「バイオハザード HDリマスター」は,光と影に関する表現に相当なこだわりをもって開発されたという(関連記事)。それが最新世代機版では映像が高解像度になっていることで際立っている。強い光源がある場所での影の描かれ方,洋館の窓から差し込む雷の光,ロウソクの火で揺らめく明るさのグラデーションなど,さまざまなシーンで現行機版にはない洋館の存在感や空気感がひしひしと伝わってきた。
以下はPS4本体のシェア機能で録画したムービーだ。序盤の洋館を探索するシーンをいくつかつないだもので,多少なりとも光と影の表現が舞台(洋館)を引き立たせていることがお分かりいただけると思う。なるべく高画質でご覧いただきたい。
PlayStation 4版「バイオハザード HDリマスター」プレイムービー
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繰り返しになるが,ゲームのシステムや基本要素において最新世代機版と現行機版では違いがない。その意味では,どのハードでも「バイオハザード HDリマスター」を十分に楽しめるといえる。
ただ,個人的にはHD化によるグラフィックスや演出面の進化が強くゲームに反映されている最新世代機版を推したい。とくにテレビが大画面であればあるほど,それは顕著になっているようだ。PC/PlayStaion 4/Xbox One版の発売までは,もう少し待たなくてはならないが,対応ハードを持っていない人はその購入を含めて検討してみてはいかがだろうか。
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「バイオハザード HDリマスター」公式サイト
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