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Xbox One 公式サイト
Xbox Oneの基本機能と主要タイトルを紹介
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泉水氏は,Xbox Oneが持つ機能として,Kinect センサーによるボイスコマンドでXbox Oneを起動できることや,内蔵カメラでユーザーの個別認識が行えること,ゲームプレイを即座に録画できること,ゲームプレイ中でも画面の右端にインターネットのサイトやアプリのミニ画面を表示できる「スナップ機能」などを紹介していった。
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続いて,サードパーティタイトルを中心としたラッシュ映像が流された。この映像に収録されていたタイトルは,「Halo: Spartan Assult」「Ryse: Sons of Rome」「ウォッチドッグス」「FINAL FANTASY XV」「コール オブ デューティ ゴースト」「Sunset Overdrive」「プラント vs. ゾンビ ガーデンウォーフェア」「KINGDOM HEARTS III」「Kinect スポーツ ライバルズ」「Project Spark」「FIFA 14」「アサシン クリード 4 ブラック フラッグ」「Forza Motorsport 5」「PsychoBreak」「Dead Rising 3」「Killer Instinct」「METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES」「ダイイングライト」「The Witcher 3: Wild Hunt」「Quantum Break」「バトルフィールド 4」「タイタンフォール」などである(登場順に列記)。
なお,現時点でXbox One本体と同日(9月4日)発売されるタイトルは「こちら」の記事で確認できる。
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その後,泉水氏は「現在,約50社の日本のゲームスタジオ(海外スタジオの日本支社を含む)様がXbox One向けのゲーム開発に着手,および参加表明をいただいている」と述べ,Xbox 360と同等,もしくはそれ以上に日本のスタジオからの期待が大きいことを強調していた。
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セガの名越氏をはじめ,著名クリエイターからの応援メッセージ
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ただ,名越氏は「Xbox OneとWindows向けに新しいモノを提供していきたい」と,かなり語気を強めていたので,かつての「バイナリードメイン」のような挑戦的な新タイトルを考えているのかもしれない。
さらに,ビデオインタビューの形で,スクウェア・エニックスの橋本真司氏,カプコンの小野義徳氏,コーエーテクモゲームスの鯉沼久史氏,MAGES.の浅田 誠氏,Tango Gameworksの三上真司氏が映像出演。各氏からXbox Oneへの応援コメントや,Xbox One参入タイトルのアナウンスが行われたが,いずれもXbox Oneの高性能に期待すると共に,Kinectをどう使っていくのかが,Xbox Oneらしいゲーム体験を創出するためのキーポイントとなるだろう,という声が聞かれた。
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このほか,サードパーティ製のXbox One専用ソフトとしては,ハムスターの「アジト 新作(仮)」(2015年春発売),キュートの「ナツキクロニクル(仮)」(2015年春発売),トライアングル・サービスの「シューティングラブ。トリロジー(仮)」(2015年発売),モスの「雷電(仮)」(2015年発売)などが紹介されていた。
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また,マルチプラットフォームタイトルとしては,バンダイナムコゲームスの「ドラゴンボール ゼノバース」(発売日未定)や「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」(発売日未定)などの予告編映像が公開された。
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インディーズゲーム支援への取り組み
続いて泉水氏から,Xbox Oneがインディーズゲームの開発シーンを積極的に支援していくことが強調された。泉水氏はそのための取り組みとして,今年3月に発表されていた「ID@Xbox」プログラムを紹介した(関連記事)。
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ID@Xboxとは,Xbox One向けタイトルについてMicrosoft側が配信権を持つことを条件に,一般ライセンシーと完全に同等なハードウェア開発機材やソフトウェア開発キット(SDK)をクリエイターに提供するものだ。泉水氏によれば,6月時点で世界中のゲームスタジオ数千社からの申し込みがあり,すでにMicrosoftによる選考を終えて,約350社がゲーム開発に乗り出しているという。
日本のトップクリエイターの一人であり,「ロックマン」シリーズの生みの親としても著名なcomceptのCEOである稲船敬二氏もID@Xboxに参加していることが報告されると,実際に稲船氏がステージに招かれた。
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稲船氏は,ゲーム機が世代交代するたびに大作志向が強まり,その都度,開発費が膨大になっていったカプコン在籍時を振り返ると,そんな今だからこそ大作とはひと味違う,ゲームメカニクス重視のアクションゲームに大きな可能性があるのではないかと持論を主張した。「ユーザーが待ち望むもの」「クリエイターとして自分が作りたいモノ」という,この2つの条件がベストなバランスで完成したときに良作や名作ゲームが生まれるとし,そうした作品になるように「Mighty No.9」は鋭意開発中であると語っていた。
Xbox Oneの魅力はノンゲームアプリにも
その後,泉水氏からXbox Oneで利用できるノンゲームアプリが紹介された。Xbox Oneでは,ハイパーバイザーOSとXbox OS(ゲーム用OS),Windows OS(Windows 8のカスタムOS)という3つのOSがインストールされており,Windowsアーキテクチャ上で動作する豊富なノンゲームアプリもXbox Oneの魅力の1つであると述べていた。
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ステージに招かれた,Jリーグ名誉女子マネージャーに就任している足立梨花さんは,「Jリーグ動画アーカイブス」には大きな関心を抱いていると述べた。足立さんがこれまで見てきた試合のうち,とくに印象に残っているものが,2011年のJ2リーグ第34節「徳島ヴォルティス対 愛媛FC」とのこと。この試合は徳島が前半で2点先制したものの,ロスタイム中に愛媛が立て続けにゴールを奪って引き分けに持ち込んでいる。そして,このとき両チームに所属していたのが日本代表の柿谷曜一朗選手,齋藤 学選手である。同アプリについて,サッカーファンにはたまらないものになると足立さんは語っていた。
このほか,実店舗に置いてあるカラオケマシンと同等のアルゴリズムでの歌唱採点機能を備えた「カラオケ@DAM」(第一興商),ご当地アイドルの応援コミュニティへの参加やアイドルの独占映像が楽しめる「U.M.U.ご当地アイドルうぉーかー」(デートピア)なども紹介されていた。
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週末にはXbox One体験会も開催
最後に,泉水氏はローンチまでの期間を盛り上げるべく,Xbox Oneの販促キャンペーンやユーザー体験会をアナウンスした。
まず紹介されたのは「Xbox One Journey Campaign」。これはXbox Oneが発売される9月4日までに日本マイクロソフトから出題されるクイズやお題に対し,TwitterやFacebookなどのSNSを利用して挑戦することでポイントを稼ぐと,そのポイントランクに応じて商品を獲得できるというものだ。
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そして,もう一つは6月21日,22日に東京で,6月29日に大阪で行われる「Xbox One大感謝祭」だ。こちらは,Xbox Oneの発売前にローンチタイトル約20本をプレイできるという体験会で,イベントへの参加は無料。気になる人は,公式サイトで開催要項を確認しておこう。
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ほんの数か月前には,日本での発売があるのかないのか,大いに心配すらなされたXbox One。だが,海外とほぼ同等のサービスやゲームが提供されることが分かり,ホッとしたゲーマーは多いのではないだろうか。
今世代のゲーム機については,性能面で「PlayStation 4優勢」と見る向きも多く,しかもXbox Oneは日本ではPS4に対して遅れること約半年の発売となるため,かなり不利な戦いを強いられると予想される。ただ,現時点でマルチプラットフォームタイトルについては,Xbox OneとPS4の間にそれほど大きな差は付いておらず,日本マイクロソフトとしては魅力ある専用ソフトのラインナップ拡充と,ノンゲームアプリを充実させていけば,先行するPS4と十分に勝負できると踏んでいるようだ。
いずれにせよ,遅ればせながら今世代でも3つのプラットフォームの据え置きゲーム機が出揃ったことは,ゲームファンとして歓迎したいと思う。